ペアガラスとは?利点も解説!
ペアガラスとは?利点も解説!
こんにちは、株式会社豊絆です!
9月に入り半月が経とうとしておりますが初秋とは名ばかり、 厳しい残暑が続いていますね。
電気料金の値上げもまだまだ著しく、お客様からの見積依頼が急増しております。
こちらの記事では光熱費を抑えて、節約しながらも快適に生活したいという方や窓リフォームをお考えの方に向けて、「ペアガラス」とは何か、また利点について詳しく紹介します。
初期コストを抑えて継続的な電気代削減をお考えの方はぜひこのコラムを参考にしていただけますと幸いです。
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【目次】
1・「ペアガラス」とは?
2・「ペアガラス」のメリット
2 -1・「ペアガラス」のデメリット
3・ペアガラスに変える方法
4・ペアガラスへ変更する場合の注意点
5・まとめ
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■「ペアガラス」とは??
そもそもペアガラスとは…?
ペアガラスとはガラスと中間層で二重になっている構造で作成された窓ガラスで、「複層ガラス」とも呼ばれます。
ペアガラスはガラス大手メーカー、AGC(旧:旭硝子)の登録商標ですが、ペアガラスそのものが多く流通したことにより複層ガラスの一般名詞として使用されています。(例えば日本板硝子では「ペアマルチ」という商品名を使用しています。)
家庭で頻繁に使用されている通常のいわゆる1枚ガラス(単板ガラス)は、薄いガラスで作られているものがほとんどで、雨風をしのぐ役割しかありません。
しかし、ペアガラスは2枚のガラスの間に空間があり、スペーサーと呼ばれる乾燥剤入の金属部材を間に挟むことにより、乾燥空気を封入して作られている為、断熱・遮熱性能に長けた機能を持っています。
また、より断熱性能の高いタイプの製品も多く存在しており、アルゴンガスやクリプトンガスと呼ばれる熱伝導率の低いガスを封入したものや真空にしたもの等、製品によってはペアガラスの2倍以上の断熱性能を発揮するペアガラスもあります。
■「ペアガラス」のメリット
ペアガラスのメリット・デメリットは以下のようなものがあります。
それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説いたします!
・断熱・遮熱性能が高い
ペアガラスは断熱・遮熱性能が高くなるため、室内の熱を外に逃しにくくなり、また室外の熱が室内に入りにくくなります。
断熱性能が高くなることで、部屋の熱が逃げにくく、かつ室外からの冷気も室内に侵入しづらくなるため、一定の温度でも暖房効果が高まり、お部屋の暖かさが向上し、足元の冷え感が和らぎます。寒い時期にも室内を快適な温度に保てることに加え、エアコンなどにかかる電気代を節約できます。
遮熱性能には窓から侵入してくる太陽の熱、いわゆる日射熱を遮るので、冷房効率を高め涼しい室内環境をつくってくれます。夏の熱さや冬の寒さなど外の気温の影響を受けにくくなるため、エアコンやストーブなどの空調効果を高められます。
・紫外線を室内へ通さない
ペアガラスは通常のガラスより紫外線カット率が高いです。
紫外線をカットできるとお肌はもちろん、意外と気になる家具の日焼け防止や、防災・防犯の観点から見ても窓ガラスを変えるだけで安心できるのは一石二鳥ですね。築年数が経過しても家具へのダメージが少なく、メンテナンス費用や買い替え費用を抑えられるでしょう。
・結露対策になる
ペアガラスは2枚のガラスを使用し室内側のガラスと室外側のガラスの間に空気の層を作るため、室内と室外の温度差が小さくなり、結露を防止します。
結露は放置しておくとカビや窓周辺の木材を腐らせるといった影響があり、菌の繁殖によって身体の健康にも害を及ぼします。窓の結露で困っている方はペアガラスを検討してみることをオススメいたします。
もしも、ペアガラスを設置したのちに、ペアガラスの内側が結露した場合は、ペアガラスの経年劣化であるため取り替える必要があります。
・防犯性の向上
ペアガラスは2枚のガラスを使用するため、1枚ガラスよりも防犯性が高いのが特徴的です。
空き巣は住宅に侵入するまで時間のかかる窓を避け、できるだけ窓ガラスを割りやすい所を狙います。
low-eペアガラスの中には、防犯性を高めた3枚ガラスもあるので、空き巣被害に遭うのが心配な住宅におすすめです。
また網入ガラスや強化ガラスとも組み合わせできるため、災害時にも安全な窓を作ることができます。
■「ペアガラス」のデメリット
・通常ガラスよりも価格が高め
ペアガラスは2枚のガラスで1つの製品になっており、通常の一枚で出来ているガラスよりも価格が高くなっています。
中間層に何が封入されているかでも価格は異なるため、窓の性能と価格のバランスを踏まえて購入しましょう。
またガラスが1枚増え2枚になる分、1枚ガラスよりも厚みが必ず出てしまう為、サッシの交換が場合によって必要になります。
・熱割れの危険性がある
ペアガラスは室内と室外の温度差で熱割れを引き起こす危険性があるため注意が必要です。
冷え込んだ冬の日の窓にストーブ、ドライヤーの温風や電球などの強い光源の照明または朝日を受けることにより、部分的に窓ガラスが高温になり、熱割れが発生してしまいます。
多少の温度の温風であれば熱割れは考えにくいですが、安全に使用するためにも高温になるようなものをペアガラスに当てるのは避けましょう。
■ペアガラスに変える方法
ペアガラスには上記でご紹介してきました通り、断熱、遮熱などなど優れた効果があります。ではペアガラスにいざ変えたい!となった時、どのように対応したら良いのでしょうか…?
早速以下でご紹介いたします!
・ガラスのみ付け替える
ペアガラスが元々の窓枠に収まるのであれば、サッシからガラスだけを取り外し、替えるのが最も時短・安価な方法になります。
既存の窓枠にペアガラスが収まらない場合でも、アタッチメントで対応できるため、1度ご相談ください。
・障子のみ交換する
障子部分とは窓の可動する部分、つまりガラスの周りにあるフレーム部分を、「障子」と呼びます。
2枚のガラス仕様の障子を吊り込むだけで施工が完了し、短時間で作業が済みます。サッシは現状維持でそのままの状態にしておけるので、外壁や室内の窓まわりの改修は必要ありません。
費用の相場はガラス交換よりも高くなってしまいます。
・アタッチメントを付ける
アタッチメントはカラーバリエーションも豊富であるため、既存のサッシや室内の雰囲気に合わせて選べます。
ガラスのみの取り替えであるため、費用は3種類の交換方法のなかで最も低価格です。
・サッシごと取り替える
既存の窓をサッシごと取り除き、新たにペアガラス付きのサッシをはめ込む作業です。ペアガラスの種類により厚みが増す為既存のサッシでは付けれない可能性があります。そのような場合には内外壁の補修工事が発生するため、おおがかりな工事になってしまいます。
サッシごと取り替える工事費用の相場は、ガラスの取り換えや障子交換より高額になる場合が多く、施工期間も長期になります。
■ペアガラスへ変更する場合の注意点
・遮音性能は変わらない
ペアガラスを設置するだけでは遮音性能は高くなりません。
ガラスの枚数が増える分遮音できるイメージがあると思いますが、構造上 共鳴透過現象という現象が発生してしまうこともありえます。
どうしても遮音性能を高めたい場合は、異なる厚みのガラスでペアガラスを作る必要があります。二重サッシでも遮音性能は向上するので、遮音目的の場合の施工にはペアガラス以外の選択肢も検討してみるのがオススメです。
・アタッチメント部分の結露発生
ペアガラスそのものは結露しにくい窓ガラスになりますが、アタッチメントを付けて取り替えた場合に、アタッチメント部分は結露が発生しやすくなります。
窓の結露対策でペアガラスを検討している方は、アタッチメントでの取り付けの場合には本来の目的を達成できない可能性も大いにある為、窓枠ごとの交換方法を検討していただくのがオススメです。
・サッシによりペアガラス本来の性能を発揮出来ない
ペアガラスは勿論一枚ガラスでは無く複数のガラスで作成されている窓ガラスになるので、一枚ガラス用のサッシにペアガラスを設置する場合、ペアガラス本来の性能を発揮できない場合があります。一枚ガラスのサッシにペアガラスを設置する場合、中空層が狭くなってしまう事が分かっています。
上記で紹介しましたように、アタッチメントでペアガラスを取り付けた場合にも結露が発生しやすいなど、ペアガラス本来の性能を発揮できない可能性があるため注意して購入の検討をしましょう。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
「電気代削減対策でいろいろ気になっていたけど、どんな対策をしたらいいのか、どこの施工会社がいいのかわからないから動かなかった」と思案中の皆様。
真っ最中の電気料金の値上げも含め、今後も起こりうる大地震や電力逼迫状態に備えるため。「リスクマネージメント」しての省エネ・エコ・節電対策を継続的に取るために、ペアガラスや窓ガラスフィルムを是非この機会にご自宅に取り入れてみてください。
お宅の間取りなどを拝見し、最適なご提案、その良し悪しをご納得いただいたうえでご契約。すぐ施工に取り掛かり、快適な日常をお過ごしいただけます。
もちろん、お見積りは無料。まずはお悩みをお聞かせください。最良の施工をリーズナブルに、施工技能士の国家資格を持った職人が手掛けます。
快適に過ごすおうち時間をぜひ手に入れてくださいね。
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